マレーシア・サバ州における占拠事件について

先日来、ニュース、新聞等でも報道されていますが、マレーシア・サバ州におきましてフィリピン人とみられる外国人武装勢力による占拠事件が発生しています。

外務省海外安全ホームページ
http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo.asp?id=017

マレーシア:サバ州における外国人武装勢力の侵入に関する注意喚起(その2)

本情報は2013年03月05日現在有効です。
2013年03月04日


1 2月18日付スポット情報でお知らせした,フィリピン人とみられる外国人武装勢力によるマレーシアのサバ州東海岸ラハ・ダトゥ地区タンダオ村における占拠事件は,周囲を封鎖したマレーシア治安当局による退去要請に武装勢力が応じず,3週間近く膠着状態が続いています。

2 報道によれば,サバ州警察は,3月2日から4日にかけて,マレーシア治安当局と外国人武装勢力の一部の間で銃撃戦が発生し,武装勢力側の12人が死亡,マレーシア側も死者2人,負傷者3人の犠牲者を出した旨発表しました。また,マレーシア警察は,3月2日,同州東海岸のセンポルナ地区スリジャヤ村においても武装集団とマレーシア治安当局の間で銃撃戦が発生し,警察官6人と武装集団の2人が死亡した旨発表しました。さらに,サバ州東海岸のクナ地区ロマロン村及びカサラマ村でも,マレーシア治安当局が外国人武装勢力と思われる10人(3人の武装した者を含む)を発見し,現在行方を捜索中である旨発表しました。
 
3 ついては,マレーシア・サバ州渡航・滞在を予定している皆様は,今後マレーシア政府から発表される情報等に十分留意してください。サバ州観光局は,現在,マレーシア治安当局が同州の治安状況を掌握していると述べていますが,一方,同州東海岸の一部地区で治安対策を強化しているとの情報もあるので,不測の事態に巻き込まれないよう,上記2のような外国人武装勢力が発見された地区周辺には近づかないようにしてください。

4 また,事件が発生しているラハ・ダトゥ地区,センポルナ地区,クナ地区を含むマレーシアのサバ州東海岸地域には「十分注意してください。」,サバ州島嶼部及び周辺海域には「渡航の是非を検討してください。」の危険情報がそれぞれ発出されていますので,今後も今回のような事案が突発的に発生することに備えて,同地域への渡航に際しては,事前に十分な情報収集を行うなど細心の注意を払ってください。


本事件に際しまして、参加者、保護者の皆さまにおかれましてはご心配のことと存じます。


しかしながら、本ツアーの行動範囲は事件が発生している東海岸とは反対側の西海岸に位置し、活動地域であるティウロン村も事件発生地から数百キロメートルの距離にあり、遠く離れています。


また、外務省が発出する海外安全情報においても、事件後も継続して本ツアーの活動地域は危険区域には含まれておりません。

外務省海外安全情報(マレーシア)
外務省海外安全情報マレーシア危険地域地図


以上のことから、本ツアーに危険が及ぶ可能性は極めて低いものと考え、現時点においては、当初の予定通り、ツアーを実施することといたしております。


今後も参加者の安全を第一に考え、現地在住の日本人コーディネーターとも綿密な情報共有を行うとともに、外務省等の情報等を収集し、その対応にあたりたいと考えております。
つきましては、関係の皆さまにおかれましてもご安心をいただければ幸いに存じます。